毎年研究室見学に来た方から「どのような受験方式かいまいちわからない」「小論文をどう書けば良いかわからない」という質問をよくもらいます.ずっと個別に対応していたのですが,そろそろまとめておいた方が良いかと思い,簡単にですがまとめておきます.
なお,書かれている内容は私自身の見解であり,所属する組織を代表するものではありません.また,内容については一切保証しません.入試に関する最新の情報はNAISTの公式ページから入手して下さい.
NAISTは様々なバックグラウンドの人を受け入れています.バックグラウンドによって,小論文の書き方が変わってくるかと思います.例えば,学部でやっている研究とNAISTでやりたいことが直結している場合と,全然違うことをやる場合ではかなり変わってくるでしょう.
というわけで,まずは私の受験時のバックグラウンドを示しておきます.私は大阪府立大学工学部電気電子システム工学科(現:電子情報システム工学科)の3年生でした.学科名の通り電気系の学科で,発電やモータ,無線通信などの研究を行っているところです.また,ベンチャー企業にてソフトウェア開発に関わるバイトをしていました.
NAISTを受けようと思った理由は,自分の興味が電気電子工学分野からソフトウェア工学に移ってきた中で,様々なバックグラウンドの人間を受け入れているからです.また,私は2浪して学部に入っており,就職のことも考えると1年くらいスキップした方が後々有利になるのではないかと思い,飛び級で受験することにしました.
当然ですが,願書などの必要な書類を書く必要があります.私の場合は,飛び級資格での受験だったので,「授業科目の学年配当表等の写し」「講義要目等の写し」が追加で必要となりました.実はこれがかなりやっかいな代物で,要するに「自分の所属学科で開講されている科目」∪「自分が履修した科目」のシラバスが必要になるのです.私の場合はだいたい100科目分くらいこれがあったので,非常にめんどくさかった記憶があります.(当時はシラバスは冊子でのみ公開されていたため,コピー機で延々とコピーし続けていました.)
小論文に関しては次項を参照して下さい.
私の書いた小論文はこちらです.誰にも見せず,一人で書いてそのまま提出してしまいました.そのせいか,この小論文には色々問題点があります.
一般的には,下記の点に注意して書くと良いと思います.
英語,数学は.特に奇をてらったものやひっかけ問題ではありません.自信が無い人は参考書を読み返すなどしておいてください.数学で一点注意すべきことは,ホワイトボードを使って回答すると言うことです.黙々と解答を書くだけではなく,試験官に解法を説明するようにしましょう.
小論文の項でも述べたように,小論文に書かれたことは全部わかっているという姿勢で臨んで下さい.なお,面接中に「そんなのもうあるじゃない」「君の方法じゃうまくいかないとおもうけど」と言われても,くじけないでうまく議論するようにして下さい.面接では,小論文の内容もそうですが,入学後やっていけるかどうか,すなわち,議論できるかどうかの力を見られているように思います.